『誰も知らない小さな国』 in 仁比山公園

夏休みということもあり!

かわいい小人コロポックルとの出会いを描いた児童文学『誰も知らない小さな国』の読書会を

仁比山公園の森の中で行いました。

最初はメンバーのお母さんが作ってくれたとっても素敵な紙芝居を、緑いっぱいの川の上で読みました。

わくわくとお話を聞く子供たちの笑顔はとってもきらきらとしていましたし、

優しい水彩画の紙芝居にお母さんたちの心も癒されました。

 

それから、小さなトンネルをくぐり小人の世界へ入ります。

トンネルの先にある小さな橋も、物語の世界への橋のようでぴったりでしたね。

みんなのおうちで、それぞれの子供やお母さんが作った小麦粘土の小人たちを、

子供たちのお気に入りの場所を見つけて置きます。

 

 

葉っぱの上にお昼寝する小人。小さな木の洞の中に隠れる小人。

小枝の上に座った小人。小人達を置くだけで、森は急にお喋りを始めたように、

ざわざわと生きて見えました。

木漏れ日の中の小人達を探しながら、お母さんも子供たちもほっこり。

 

 

そして、毎度のことですが!

読書会の後はお外で食べるお弁当とお喋り。

そしていっぱいの外遊び。水着に着替えた子供たち、浮き輪に乗って川を流れたり、

イー気持ちと温泉ごっこをしたり。

限りなく果てしなく(笑)思いっきり水で遊びました。

少し大きな男の子たちと、川を探検したときの頼もしさ、乙女たちのお喋りのおしゃまな感じ。夏のきらきらした光を浴びて、素敵な一日でしたね(^^

 

 

さて、この本メンバーのお母さん達の小さい頃の思い出の本だそうです。

少年時代に小人の住む特別な場所を知った主人公はその後戦争をくぐり、大人になって、

道路が作られるためにその場所が壊されるのを食い止めます。

流れる小川のきらめきや、樹々のざわめき、柔らかな自然の描写を優しく描いていますが、

その背後には戦争や自然破壊があります。二つの拮抗する価値観の中で、

声高に反対を唱えるのではないけれど、

温かくユーモラスに大事なものを守ることをそっと教えてくれる作品です。